
安全な起業って知り合い方が多いようです。そりゃそうですよねぇ。
僕は最初の起業のときはお金がなさすぎてまったくそういう発想がなかったのですが、ちゃんと計画をたてて生きている方は「安全な起業方法」って知り合いに決まってます。
ってことで始まりです。
起業=危険?安全な起業は不可能?
起業はやはり危険?
まず、起業ってのはやはり危険なものなのでしょうか?脱サラ、起業、それは博打のようにいわれるようなこともありますが、その真偽をまず考えてみようと思います。
会社は実は潰れまくっている
で、これは意外と知られてなかったりするのですが、会社ってのは実は潰れまくっています。国税庁の調査によると5年で90%の会社は潰れてしまうそうです。
僕は最初この数字を聞いた時驚きました。嘘でしょー!と。勿論倒産情報なんてのは日常ニュースの中を駆け抜けていますが、その倒産した会社が知り合いの会社だったなんてことはほぼなかったもので。
9割が潰れていたら知り合いの会社もほとんど潰れそうですよねぇ・・・。ほんとかな?くらいに思っていました。
でも、会社って誰にも知られていないところもたくさーんあります。いやむしろそっちのほうが多いでしょう。名前が知られている、会社のホームページがあるなんてところのほうが実は少数派で・・・。そういった誰にも知られることもなかったところが、人知れず5年以内にほとんどが消えていく。そういうことなんだと思います。
サラリーマンよりやっぱ遥かに起業は危険な気がする
こう考えると、起業は危険なのか?という問いにはもう答えが出ている気がします。危険です。
この点、サラリーマンだって安全ってわけではない!という方もいるとはおもいますが、程度が違いますよね。サラリーマンは9割が首になって収入を絶たれるなんてことはないですから。
起業はやはりリスクあるものだと思います。
起業の良さ・メリット
しかし、それでも起業をする方があとをたたないのは、サラリーマン、つまり被雇用者にはない魅力があるからです。
収入が増える
まず誰もが考えることは収入が増えるということです。会社勤めであれば給料を1割UPすることは非常に難しいです。数年働いても無理ということがほとんどではないでしょうか。
しかし、起業であればうまくいけば1割どころか数倍、時には数十倍なんてところまで收入が向上します。これに憧れない人はいないと思います。
自由がある、ストレスが少ない
また、起業をすればお昼からビールを飲んでも誰にも叱られません。自宅をオフィスにしたり歩いていけるところにオフィスをおいたりすれば、通勤をしなくてもいいです。
勿論、それで仕事がうまくいくことが前提となりますが、逆に仕事さえうまくいけば、何をやっても、どのようにルールを決めても許されるのが起業のいいところなのです。
安全な方法があれば起業はあり
こういったメリットがあることを考えると、やはり起業をしたいなぁと思う方は一定数いつの時代もいるはずです。しかし、前述のようにサラリーマンより危険なのは間違いない。
となると?
なるべく安全な起業方法がないのか?という発想になると思います。今回はその内容です。
安全な起業方法
安全とは
安全な起業方法といったときの安全とは、もちろん身の危険がないとかそういった安全ではないです。破産しない、借金を負わない、お金を失わない、ちゃんと食べていける・・・そういった意味です。
初期資本が多ければ安全?
この点、最初の資本金が多ければ多いほど安全という考え方もあります。そりゃお金がたくさんあったらいろんな選択肢が増えますから・・・なんだか失敗する可能性は低い気がしてきますよね。
しかし、僕が見てきた起業家たちの末路をみるとここはあまり関係ありません。最初に3000万円あってもそのまま全部なくなって食えなくなった人もいますし、いきなり数億円失った方もいます。
お金があったらあったでそのお金が必要となる事業を選んでしまう事が多いのです。投資家のプレッシャーなのか、社長の感覚が尊大になってしまっているのか。そのため、お金が多くても安全ってことはないきがします。
結構失敗していますね。
失敗する起業のパターン
では、安全な起業の要素はなんでしょう?お金が最初にあることでなければ・・・。なんなのでしょう。これは、失敗パターンをまず考えてみるとわかりやすいです。失敗しやすいパターンを以下ちょっとリストアップしてみました。
自分の経験則が使えない業種で戦っている
例えば、「不動産業って儲かるらしいね」といわれたら不動産業を始めてしまう人。投資家であればいいのですが、自分で起業をするというのであればおすすめできません。
確かに儲かりやすい事業ってのはありますが、それは正しいノウハウや経験があっての話です。あまりに知らない領域に突撃すると危険です。
設備投資、在庫、等の初期資本がたくさん必要
これも危険です。例えば、最初に1億円で仕入れたものを1年間で売ってしまおう、みたいな商売であるとこれが売れなかったときにいきなり会社がぶっ倒れます。
初期投資があまりに多いものに突撃すると危険です。
そもそも需要があるかわからない事業をやっている
こういう有名なお話があります。
ある国にあなたは行きました。するとそこの部族はなんと1人も靴を履いていなかったのです。そこであなたはどう考える?
- 靴を売れば全員がお客だ。大儲けできる!
- 靴を履く文化がないのだから靴屋はだめだ。別の事業をやろう
この2択は有名な問いかけです。
当然、靴屋をやることは需要があるかわからない事業ですから危険です。当たればハイリターンですが、その前にハイリスクであることはやはり否めないですね。
安全な起業方法とは
スモールビジネス
となれば、これら3つのパターンを避けてしまえばいいですね。
自分の経験が使えて、初期投資がなるべく少なく、そして社会に需要があることが確定しているビジネスをやればいい。これが安全な起業方法のようにも思えます。
こういった事業を一般的には「スモールビジネス」と言います。
しかし、それでも会社は潰れます
とはいえ、スモールビジネスでも会社ってのはそのほとんどがつぶれていきます。ってことはこれだけでも足りないのです。ではなんでしょう?
それは「固定費」です。
家賃、人件費、月々絶対かかってしまう費用が会社を潰すのです。
- いくら経験則が使えても売上げが思ったようにたたないこともあります。そのときに家賃や人件費によって手持ち資金がすべてなくなってしまったら倒産です。
- いくら初期投資が少なかったとしても、事業がなかなかうまく伸びなかったら月々の固定費で手持ち資金がなくなってしまうことはよくあります。やはり倒産です。
- 確実に社会に需要がある事業をやっていたとしてもその売上げが固定費を上回るものになかなかならないうちに手持ち資金がなくなってしまうこともあります。倒産します。
固定費
固定費は会社の寿命カウントダウン
会社とはお金がつきたときにその生命を終えます。会社のお金は人間でいうと心臓の鼓動、血液の流れみたいなものです。
このカウントダウンは固定費が発生したときから始まります。つまり毎月かかっているお金がいくらだ・・・と固定費を算出してみたときに、「あと◯ヶ月売上げが今のままだとおしまいだ」という計算ができると思います。
それが現時点での会社の寿命。余命宣告です。
固定費は判断が狂う
固定費があると「いつまでにいくら必要だ」というミッションが発生します。じょじょに減っていくお金を見て経営者は冷静ではいられなくなってくるのです。
※ 冷静だったら頭がおかしいでしょう。
そして、もともとやろうとしていた事業を「再来月までに200万円の利益を出すように」なんて変質を加え始めます。これが失敗への第一歩。
判断が狂い始めるのです。結果、やはり会社は死にます。
実は前述3つはあまり危険な起業とはいえない
逆に固定費がなければ会社はそうそう死にません。
前述の、経験則がない・投下資本が大きすぎる、需要があるかわからないという3つも実は固定費がなければたいしたマイナスではなくなります。
- 経験則がつくまでがんばればいいでしょう。
- 初期に投資をしすぎたからといって焦ることなく、それを取り戻すのにかかる時間が変わるだけ。じっくり継続的に努力するだけです。
- 需要があるかないかわからなくても固定費がないのであればお金は減らないのですから、やろうとしている事業が世の中に認められるまで我慢強くやり続けるだけです。
とも言えます。
つまり、本当に危険な起業は固定費がかかっているものです。いいかえると固定費がかかっていない起業は安全です。
安全な起業は副業ということです
固定費をかけないこと=安全な起業
固定費をかけなければ安全に起業ができる!
そう考えた時、では、固定費の代表的なものとはなんでしょう?それは2つです。
- 自分の給与(生活費)
- オフィスの家賃
です。この2つをゼロにしましょう。それには1つしか手はありません。
働きながらサイドビジネス(副業)
働きながら起業すれば安全
これには働きながらやるしかないですね。いきなり独立するというのはちょっと判断が狂っています。
働きながらでしたら、
- 自分の給与(生活費)は今の会社から出る
- オフィスは自宅。かからない
と、なります。これがもっとも安全な起業方法です。
その他の小さな固定費も極力ゼロに
あと、毎月かかるソフトとかを限界まで減らすことですね。
サブスクリプション系は安く感じることもありますが、ちょっと高く感じても買い切りのものを起業当初は使うことをおすすめします。
安全な起業方法でできる業種
ほとんどの業種で可能
こうなると、会社が終わってから、自宅でできる仕事になりますね。
制約がありそうにおもうかもですが、そんなことないですよ。ほとんどの業種が可能です。飲食店はきついですが(笑)。
あ、でもマンションの一室で夫婦で飲食店を始めて、20年続けたら食べログで1位になったというシェフがいました。できないこともないですね。
安全な起業に適した業種は2つ
ただ、一番やりやすいのは
- ネット系
- ブローカー系
だと思います。ネットはインターネットを駆使したアフィリエイトや物販やメディア運営やシステムの受託や、、、そういったものです。最近はnoteでのコンテンツ販売なども流行っていますね。
それだけでも月数十万円は稼げます。
あともう1つはブローカー系。ブローカーというとちょっと聞こえがわるいかもしれませんが、要は「仲介手数料で稼ぐ」というビジネスです。不動産賃貸の仲介業者などがそうですね。
このブローカー系は在庫もなにもないので非常にやりやすいのですが、仲介しているだけなのであまり多くの報酬をもらえなかったりするのがちと痛いところです。そのため、不動産賃貸仲介のような単価が高いところを狙ったほうが良いでしょう。
そんなかんじです。
参考になりましたら幸いです。

確かにお金が減らないのであれば・・・成功するまで頑張ればいいだけですね。
諦めなければいつか必ず成功のだからリスクはゼロ!

でも、みんな諦めるけどね。

身も蓋もない言い方を・・・。
うらのさんも諦めかけたことはあるのですか?

ないよ。
貧乏すぎて稼がないと餓死しか待ってなかったから。

貧乏にもいいことあるんですね(笑)

・・・・・・・・。
貧乏は最強